本を枕にうたた寝

スローペースな本読み。本がたくさんある場所に行くと、心が躍ります(´∀`) そんないち本好きが送る汗と涙の読書記録です。

はじめに――後悔先に立たず

それはそれは幼い日。
アニメとして放映されてた「アルプスの少女ハイジ」、「母を訪ねて三千里」ぐらいは読んだ記憶はある。
中学生になり、話題に乗り遅れまいとエンデの「モモ」、「はてしない物語」は読んだ。
高校生になり、とりあえずページ数の少ない本をチョイスしてカミュの「異邦人」、カフカの「変身」を読んだ。
その後、アラン・シリトー「長距離走者の孤独」、「土曜日の夜と日曜の朝」、ラディゲ「肉体の悪魔」、ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」といわゆる文学作品と呼ばれるものはそこそこ読んだつもりだ。
だが社会人になり、かなり寄り道をして本を読むこと自体を止めてしまった。
突然、活字を読むのが億劫になる、そんな恐ろしい病(やまい)にかかってしまったからだ。
時間はあった。通勤時間は、片道およそ一時間。
本を読むよりも、周囲の迷惑を顧みず耳穴にヘッドホーンをねじ込んでシャカシャカと音漏れをさせて英米の音楽ばかりを好んで聴いていた。
そのほうが神経が休まったし、気持ちも楽になった。
だけど英米の音楽に聴き飽きて日本に戻り、歌詞の内容に文学的なレベルの高さに驚き気付いてしまった。
いかん! まったく本を読んでいない。
焦った私は過去に投げ出した海外の作品を再び読み始める。
そして、読みながら訳のわからない言葉にぶつかりながらも何とか読み終え自信をつけた。
よし、いろいろな国の作品をたくさん読もう!
文化を、風土を、息吹を、感じたい。そんなふうに思った。

あらかじめ断っておきます。
読書ノートというものを一応つけており、厚さはまちまちですが九冊目になっております。
一時期、疲労困憊状態だったこともあり、読了本のタイトルをメモをすることすら怠っていました。
従ってノートに感想を書くのを忘れているため、内容が一部あやふやなものがあります。
何卒ご了承くださいませ。

* crunchmagazineからの転載です。